初任者研修
2025.5.28

初任者研修の費用は0円にできる!無料になる仕組みとおすすめ制度を解説

2025.5.28
初任者研修の費用は0円にできる!無料になる仕組みとおすすめ制度を解説

目次

介護の入門資格ともいえる「介護職員初任者研修」(以下、初任者研修)を無料で受講・取得できます。

本記事ではなぜ無料なのか、仕組みと制度の選び方を解説します。

初任者研修が“無料”で受けられるって本当?その仕組みをわかりやすく紹介

介護

近年、介護業界では深刻な人手不足が続いており、国全体の大きな課題のひとつとなっています。

第9期介護保険事業計画に基づく推計によると、2026年度までにおよそ240万人の介護職が必要とされていますが、現時点ではそのうち約25万人が不足すると見込まれています。

参考:「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」(厚生労働省)

国や自治体では介護職を目指す人をサポートしています。
資格スクールが提供する無料講座や職業訓練制度を利用すれば、経済的な負担を抑えながら安心して学べます。

未来ケアカレッジでも、こうした制度を活用しています。

介護の仕事に興味がある方や、新しい一歩を踏み出したい方はぜひ参考にしてみてください。

主要な支援制度の特徴と違い

職業訓練

実際に初任者研修の資格を取得したいと考えたとき、費用やサポート体制を理由に「どの制度を利用するか」で迷う方も多いはずです。

ここでは、代表的な支援制度である【ハローワーク】と【自治体・資格スクール】の特徴をわかりやすく整理しました。

支援制度の比較表

制度の種類 ハローワーク(職業訓練) 自治体・資格スクールの支援制度
受講料 無料(テキスト代のみ負担) 無料〜10万円(制度利用で免除あり)
受講期間 平均3〜4カ月(通学が中心) 1〜4カ月(通学または通信併用型あり)
修了条件 8割以上の出席+試験合格 同様に出席率・試験で判断される場合が多い
生活費・交通費支援 条件により支給(給付金・通所手当など) 原則なし(一部地域で補助あり)
就職支援 キャリア相談、求人紹介など手厚いサポートあり スクールによって異なる(未来ケアカレッジはあり)
対象者 離職中・無職の方が中心 学生・在職者・主婦など幅広い層
申し込み方法 ハローワークで相談・登録が必要 各スクールまたは自治体に直接申し込み
違約金の有無 なし 条件付き無料制度では発生する場合あり

 

【ハローワーク】職業訓練制度のメリットと条件

ハローワークでは、初任者研修などの無料の職業訓練を実施しています。
条件を満たせば、交通費や生活費の支援も受けられるため、経済的な負担を抑えながら資格取得が可能です。

自治体の制度や資格スクールで受講する場合、おおむね5~10万円程度の受講料がかかる場合が多く、その費用を抑えられるのは大きなメリットです。

雇用保険の受給状況に応じて、以下のように訓練が分かれます。

どちらもハローワークへの登録とキャリア相談が必須で、受講後は就職までサポートしてくれるのも安心です。

参考:「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」(厚生労働省)

 

【ハローワーク】初任者研修はどこで受講するの?

ハローワークが行う職業訓練は、実際にはハローワークが講座を開講するのではなく、資格スクールや専門学校が訓練の実施先になります。
例えば、未来ケアカレッジのようなスクールが、地域や時期によってハローワークの訓練実施機関として指定されることがあります。

つまり、ハローワークで申し込んでも研修自体は未来ケアカレッジなどの教室で受けることになります。

【自治体・資格スクール】による支援制度の選び方

自治体は、「資格取得支援事業」の補助制度を利用できることがあります。
ただし、補助の有無や条件は地域差が大きいため、まずは自治体の窓口で確認しましょう。

資格スクールでは、割引キャンペーンが実施されていたり、支援制度の対象であれば受講料が全額免除になるケースもあります。
制度の内容は異なっても、研修で学ぶ内容に大きな差はないため、以下の点で比較すると選びやすくなります。

  • 自宅や職場からの通いやすさ
  • サポート体制や講師の質
  • 受講時期やキャンペーンのタイミング

初任者研修を無料で受講する流れ

支援制度の内容がわかったら、次に気になるのは「どうやって申し込むの?」という手続きの部分ですよね。
実は、ハローワークや自治体、資格スクール、どこを利用するかによって申し込みの方法や必要書類が少しずつ異なります。

ここでは、制度ごとに申し込みから受講開始までのステップと、注意しておきたい点をわかりやすく解説します。

【ハローワーク利用者向け】職業訓練の申し込み方法と注意点

ハローワークを通じて「初任者研修」を受講するには、まず求職者登録を行うことから始まります。

その後、職業相談の中で研修希望を伝えると、必要に応じて面接や筆記試験などの選考が実施されます。選考に合格すると、受講が正式に決定しますが申し込めば必ず受けられるわけではない点には注意しましょう。

また、書類提出や手続きの関係で、申し込みから実際の受講スタートまでに数週間〜1ヶ月ほどかかる場合があります。

受講中は原則すべての授業への出席が求められ、出席率が8割を下回ると修了が認められないこともあるのでスケジュール管理をしっかり行いましょう。

「求職者支援制度」を活用すれば、無料で初任者研修を受けられるだけでなく、月額10万円の生活支援給付金を受け取りながら学ぶこともできます。

ただし、「働く意思と能力があること」が前提です。

無断欠席や活動停止があった場合、給付金の返還対象となる場合もあるため、事前に制度の内容をよく理解してから申し込むことをおすすめします。

無料の職業訓練の登録は以下の支給条件のすべてを満たす必要があります。

  • ・本人の収入が月8万円以下(特例で12万円以下の場合もあり)
  • ・世帯全体の収入が月25万円以下
  • ・世帯の金融資産が300万円以下
  • ・現在の住居以外に不動産を所有していない
  • ・訓練の全日程に出席する(8割以上の出席が必須)
  • ・世帯内で他に給付金を受給している人がいない
  • ・過去3年以内に不正受給歴がない

【福祉局の支援制度利用者向け】初任者研修の申し込み方法と注意点

福祉の仕事に就きたいと考えている方に向けて、各自治体の福祉局(または福祉保健局)では、初任者研修の受講を支援する制度を実施しています。

例えば、東京都福祉保健局では、毎年5月中旬頃に研修の募集が始まり、6月から順次スタートします。募集は年に一度で、以下の条件を満たす方が対象です。

  • ・東京都内で介護の仕事に就く意志があること(学生含む)

書類の内容や締め切り、審査スケジュールは地域によって異なります。

制度を利用したいと考えている方は、早めにお住まいの自治体の公式サイトをチェックすることをおすすめします。

東京都の制度に関する詳しい情報は、以下のページから確認できます。

▶︎東京都福祉保健局|初任者研修受講支援事業

▶︎東京都福祉人材センター

制度の内容や申し込み条件をよく理解した上で、準備を進めていきましょう。

【スクール】就職支援制度・キャンペーンの利用手順

初任者研修を開講しているスクールでは、スクールごとに受講料を割引したり、キャッシュバックのキャンペーンを実施しています。

未来ケアカレッジでは、特待生制度というスクール独自の制度を設けています。

18歳以上で未来ケアWorker(同社の転職サポート)を利用して就職すると受講料が無料になります。

働きながら資格取得ができることや、受講料が無料になるのは大きなメリットといえます。

未来ケアカレッジに限らず、スクールごとに申し込み期間や対象者の条件が設けられているため、事前に確認しましょう。

初任者研修について詳しく知りたい方は介護職員初任者研修をご覧ください。

制度を選ぶときの比較ポイント

初任者研修を無料で受けられる制度はいくつもありますが、「自分に合った制度はどれ?」と迷う方も多いはずです。

実際に、年齢や働き方、生活スタイルによって適した制度は変わってきます。
ここでは、制度選びで押さえておきたいポイントをわかりやすくまとめました。

自分に合った学び方を見つける参考にしてみてください。

1.対象条件を事前にチェックしよう(年齢・働き方・学歴)

初任者研修は16歳から70歳前後の方まで幅広い年齢の方が受講されますが、ハローワークの職業訓練では、雇用保険の受給状況やこれまでの勤務歴が基準になります。

またハローワーク以外にも、「自立支援教育訓練給付金」というひとり親家庭向けの支援など、特定の状況に合わせた制度もあります。
安心して進めるためにも、自分が対象になるかどうかを事前にしっかり確認しましょう。

2.自分に合う学習スタイルを選ぼう(通学or通信、期間の長さ)

初任者研修は合計130時間の学習が必須です。

進め方は、毎週決まった曜日に通学するスタイルもあれば、短期間で資格を取りたい人には週4日通う集中型、仕事や育児と両立したい人には週1〜2日の通学のコースもあります。

スクールによってスケジュールや受講期間が違うため、自分の生活に無理なく取り入れられるスタイルを選び、無理なく受講しましょう。

あなたに合うおすすめ制度は?

様々な制度を上手く活用し、スムーズに資格を取得するために自分に合った制度をしっかりと選びましょう。

離職中で早く働きたい方には「ハローワーク」がおすすめ

現在お仕事をしていない方や、できるだけ早く就職したいと考えている方には、ハローワークの資格取得支援制度が向いています。

特定一般教育訓練給付金制度を活用すれば、研修費の補助が受けられるだけでなく、再就職に向けたサポートも充実しています。

ジョブカードを使ってキャリアコンサルティングも受けることができます。資格取得後の自身の就労場所や形態、キャリアアップなどの相談もできるため、メリットが多いといえます。

書類提出や手続きの関係で、申し込みから実際の受講スタートまでに数週間〜1か月ほどかかる場合もあるため、早めの準備が大切です。

副業や育児と両立したい方は「通信併用型スクール」がおすすめ

子育て中の方や、ほかの仕事と並行して学びたい方には、通信講座と通学を組み合わせたスタイルが合っています。

初任者研修では、約40.5時間分を自宅学習で、通学は週1〜2日程度で済むケースもあります。
すべての過程を通信で学ぶことはできません。

初任者研修の総学習時間が130時間のため、約3分の1は通信で受講できます。

制度を利用する前に知っておきたい注意点

「無料で受けられる」と聞くとお得なイメージがありますが、制度には条件やルールがあります。

申し込んでから後悔しないように、事前に知っておきたいことをまとめました。

出席率や試験不合格で給付金返還の可能性も

ハローワーク経由の制度では、出席率8割未満や「就職意志がない」と判断された場合、給付金の支給停止や返還対象となることがあります。
制度の支給条件をよく読み、受講中も誠実に対応することが大切です。

無料でも“就職義務”が条件になることがある

資格スクールの無料キャンペーンなどの講座では、「修了後〇カ月以内に指定の介護施設に就職すること」が無料条件になるケースがあります。
就職しなかった場合は数万円〜10万円程度の違約金が発生する契約もあるため、必ず事前に契約書の内容を確認しましょう。

地域によって使える制度が違う?支援の格差にも注意

支援制度は、全国どこでも同じように使えるわけではありません。

都市部ではスクールや制度の選択肢が多い一方で、地方では利用できる施設や制度が限られていることもあります。

同じ名前の制度でも、補助金の額や対象となる条件が地域によって異なるため、お住まいの自治体や通いたいスクールの情報を事前によく調べておくと安心です。

初任者研修のカリキュラムと修了までの流れ

初任者研修は、介護の仕事を始めるうえで最初に取得しておきたい資格です。

130時間という学習時間をどう進めるのか、どんな内容を学ぶのか、修了試験はどんな形式なのか、あらかじめ知っておくと安心してスタートできます。

研修の中身や進め方、試験の準備のこつをわかりやすくご紹介します。

学ぶ内容と受講スタイルは?130時間のカリキュラムを解説

初任者研修のカリキュラムは合計130時間ですが、通信課程のあるスクールを選択した場合、40.5時間は通信で受講できるため、育児や介護、就労とのバランスが取りたい方は選択肢に入れてもよいでしょう。

学習内容は以下の通りです。

学習項目 受講時間数
職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療の連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころからだのしくみと生活支援技術 75時間
講義の振り返り 4時間
合計 130時間

通学と組み合わせて受講するスタイルが人気です。

週4日程度通えば1カ月ほどで修了を目指せますが、仕事や家庭と両立したい場合は週1〜2日のペースで4カ月前後かけて学ぶのもおすすめです。

修了試験って難しい?合格のコツと準備のポイント

研修の最後には修了試験がありますが、内容は厚生労働省の基準に沿っており、極端に難しいものではありません。

試験に合格するために重要ことは、講師が「ここは重要」と強調した内容や、テキストで強調されているポイントをしっかり押さえて学習することが大切です。

自分で書いたレポートを見直したり、授業中に出た質問を復習するのも効果的です。

直前に詰め込むのではなく授業ごとに少しずつ理解を積み重ねましょう。

資格取得後の支援とキャリアの広がり

初任者研修は、介護職として働くための第一歩となる資格です。無料で受講できる制度やスクールもあり、「できるだけ早く現場に出たい」「費用を抑えたい」という方にとって、非常に取り組みやすい入口といえるでしょう。

取得後も、キャリア相談や再就職支援といった公的サポート制度を利用できる場合があり、将来の働き方まで見据えた学びが可能です。
今後のスキルアップや長期的なキャリア形成も視野に入れて、無理のないペースで取り組むことが大切です。

就職サポートがあるスクールを選ぼう

資格を取った後に、就職支援が充実しているスクールを選ぶことをおすすめします。

例えば、提携している介護施設を紹介してくれたり、履歴書の書き方や面接の練習などもサポートしてくれるところがあります。

未来ケアカレッジでは未来ケアWorker(同社の転職サポート)を利用して就職すると受講料が無料になる制度をご用意しています。

未来ケアWorkerは、一般的な求人サイトと同様に検索機能を備えていますが、最大の特徴は「人によるマッチング」です専門のコーディネーターが求職者と事業所の双方に直接会って希望条件を丁寧にヒアリングし、ミスマッチのない紹介を行っています。

実務者研修・介護福祉士へのステップアップも視野に

初任者研修を終えたあとも、さらなるスキルアップを目指す方には「実務者研修」や「介護福祉士」といった資格取得の道があります。

実務者研修では、たんの吸引など医療的なケアについても学べるため、より専門的な知識が身につきます。そして現場での経験を積みながら、国家資格である介護福祉士を目指すことも可能です。

資格を重ねることで任される仕事の幅も広がり、信頼ややりがいも高まります。

教育訓練給付制度とリスキリング支援の違いとは?

教育訓練給付金と、リスキリング支援の大きな違いは、雇用保険の加入要件の有無です。

教育訓練給付金は、雇用保険の被保険者であったり、失業者であることが要件となっていますが、リスキリングはパートやアルバイトの方で雇用保険に加入していない方も対象です。

また、教育訓練給付金は一度支払った受講料を後から返還されますが、リスキリング事業は国が事業者へ支払うため、受講者が払う受講料自体が減額されるという違いもあります。

まとめ

まとめ

本記事では、初任者研修を無料で取得する方法について解説しました。

初任者研修は、国や自治体、民間スクールの制度を活用することで、費用を抑えて取得できる有力な資格です。
「離職中の方」「育児や副業と両立したい方」「地域で福祉に携わりたい方」など、ライフスタイルに応じた制度を選びましょう。

資料請求で、今の自分に最適な制度を見つけてみましょう!

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