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初任者研修の試験はどんな内容?難しい?と不安に思う方も多いでしょう。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)は、介護の基本を学ぶ入門資格です。
この記事では、初任者研修の試験内容や出題範囲、合格ライン、勉強法、当日の流れ、持ち物、再試験制度まで初心者にもわかりやすくまとめました。
これから初任者研修の受講を考えている方は、ぜひ資料請求などで最新情報もあわせてチェックしてみてください。
初任者研修の修了試験ってどんな内容?目的や日程をわかりやすく紹介
初任者研修(正式名称:介護職員初任者研修)は、介護現場で働くための知識・技術が身につく資格制度です。
初任者研修で学んだ知識や技術は、介護を必要とする高齢者に質の高い介護サービスを提供するのに役立ちます。
初任者研修は、介護職を目指す方の入門的資格といえるでしょう。
初任者研修の概要や取得するメリットを知りたい方は、以下のページをご確認ください。
▶介護資格取得の専門スクール 未来ケアカレッジ|介護職員初任者研修
どんな問題が出る?初任者研修の修了試験の内容と合格の目安
初任者研修の流れを大きく分けると、「受講申し込み→講座を受講→修了試験→資格取得」となります。
初任者研修の修了試験とは、「初任者研修で学んだ内容が身についているか」を確認する試験です。
修了試験の難易度は、授業や教材の復習でしっかり合格できるように調整されています。
試験の概要は下表のとおりです。
回答形式 | 「選択式」または「選択式+記述式」(※) |
合格ライン | 60点以上(地域により異なる) |
出題の傾向 | 学習内容の振り返りが中心で、難問はほぼ出題されない |
※未来ケアカレッジではマークシートを活用した選択方式を採用
試験に出題される項目と研修時間数は下表のとおりです。
項目 | 科目内容 | 研修時間数 |
職務の理解 | 1.多様なサービスの理解
2.介護職の仕事内容や働く現場の理解 |
6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 1. 人権と尊厳を支える介護
2.自立に向けた介護 |
9時間 |
介護の基本 | 1.介護職の役割、専門性と多職種との連携
2.介護職の職業倫理 3.介護における安全の確保とリスクマネジメント 4.介護職の安全 |
6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 1.介護保険制度
2.医療との連携とリハビリテーション 3.障害福祉制度およびその他制度 |
9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 1.介護におけるコミュニケーション
2.介護におけるチームのコミュニケーション |
6時間 |
老化の理解 | 1.老化に伴うこころとからだの変化と日常
2.高齢者と健康 |
6時間 |
認知症の理解 | 1.認知症を取り巻く環境
2.医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理 3.認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活 4.家族への支援 |
6時間 |
障害の理解 | 1.障害の基礎的理解
2.障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり支援等の基礎的知識 3.家族の心理、かかわり支援の理解、家族への支援 |
3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 1.介護の基本的な考え方
2.介護に関するこころのしくみの基礎的理解 3.介護に関するからだのしくみの基礎的理解 4.生活と家事 5.快適な居住環境整備と介護 6.整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 7.移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 8.食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 9.入浴・清潔保持関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 10.排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 11.睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護自立支援 12.死にゆく人に関連したこころとからだのしくみと終末期介護 13.介護過程の基礎的理解 14.総合生活支援技術演習 |
75時間 |
振り返り | 1.振り返り
2.就業への備えと研修修了後の継続的な学習 |
4時間 |
参考:厚生労働省|介護員養成研修の取扱細則について(老振発0330第1号)
初任者研修の合計研修時間は130時間となります。
修了試験はいつどこで受ける?当日の流れと持ち物チェック
修了試験の日程、試験会場、試験時間は下表のとおりです。
試験日 | 「講座の最終日」または「最終日の前後」 |
主な会場 | 研修が行われるスクール内の教室 |
試験時間 | 60分 |
修了試験に必要な持ち物は、次のとおりです。
- ・筆記用具(鉛筆・消しゴム)
- ・本人確認書類
当日落ち着いて試験を受けるために、以下の持ち物を持参するとよいでしょう。
- ・ハンカチ・ティッシュ
- ・時計
- ・飲み物
- ・勉強ノート
試験会場によっては、スマートフォンを使用できないことがあります。腕時計などの携帯できる時計を準備しましょう。
会場によっては空調の効き具合に差があり、暑かったり寒かったりすることもあります。温度が気になって試験に集中できない…ということがないように、温度調節しやすい服装や、ひざ掛けなどを用意しておくのがおすすめです。
なお、未来ケアカレッジの初任者研修では、通い慣れた教室で修了試験を受験できます。
さらに未来ケアカレッジの受講生は授業の無料振替も可能です。詳しい内容は以下のページをご覧ください。
▶介護資格取得の専門スクール 未来ケアカレッジ|無料振替システム
合格に向けた勉強法|未来ケアカレッジの教材と講義を活かそう
初任者研修の修了試験の主な出題範囲は、講座の課題・レポートの内容です。
したがって、公式テキストと講義内容の振り返りで十分な試験対策となります。
初任者研修合格のための勉強法を具体的に確認していきましょう。
短期間でも安心!勉強の進め方と直前対策のコツ
初任者研修に合格するコツは、授業で習った内容を振り返ることです。
空いている時間をみつけて、毎日10分でも復習しましょう。
継続的に学習内容を振り返ることで、試験に必要な知識が身につきます。
復習の際は、授業で講師が強調したポイントを確認しましょう。
未来ケアカレッジは、受講生からの質問対応や講座内容の再確認といったサポートに力を注いでいます。
授業の内容とこうしたサポートを併用すれば、短期間でも十分に合格できます。
初任者研修の修了試験は難しい?合格率と落ちないコツ
初任者研修の合格率は公表されていません。
ただし、未来ケアカレッジの初任者研修では、修了試験の合格率はほぼ100%を記録しています。
試験と聞くと「合格できるかな?」「落ちたらどうしよう」と不安を覚える方も多いですよね。
しかし、初任者研修の修了試験は、決して高い難易度ではないのでご安心ください。
未来ケアカレッジの授業に出席していれば、講師が重要なポイントをしっかり教えてくれるため、合格に必要な実力を養成できます。
さらに、未来ケアカレッジでは「一回の試験で合格しなければ!」と受講生が緊張せずに済むように、「再試験」も実施しています。
初任者研修に落ちないコツは、授業に出席して講師の話をしっかり聞くこと、そして試験当日にリラックスして修了試験にのぞむことです。
初任者研修の修了試験に関するよくある質問まとめ
初めて初任者研修を検討する方が迷いがちな質問と回答を3例紹介します。
それぞれ確認して初任者研修に関する不安・疑問を解消しましょう。
FAQ1:試験は誰でも受けられるの?
初任者研修には、年齢や学歴による制限はありません。
介護の経験や資格がない方も受講できます。
初任者研修が行われている教室をみると、介護職を目指す方だけではなく、要介護状態となった家族の介護に役立つ知識・スキルを得るために受講している方も多くいらっしゃいます。
初任者研修は、介護に関する基礎的な知識を身につけたい方にぴったりの資格なのです。
さらに、初任者研修には「通信」「通学」という2種類の受講方法があり、ご自身の生活スタイルにあわせてお選びいただけます。
以下の記事では、スクールに通いながら初任者研修を修了したい方に向けてスクール選びのコツを紹介しています。ぜひご覧ください。
▶初任者研修は通信講座だけでは取れない!スクール選びのコツも3つ紹介
FAQ2:どんな問題が出る?過去問はあるの?
初任者研修の問題は、テキストと講義で習った項目から出題されます。
たとえば、過去の修了試験では「認知症の方との適切な接し方を選びなさい」「介護保険制度に含まれるサービスを選びなさい」といった問題が出題されました。
こうした問題は、テキストや授業の振り返りによって解ける難易度です。
「この項目は出題されますよ」と講師が指摘した部分をチェックしたり、気になる項目を復習したりすれば、無理なく正答を導き出せるでしょう。
また、未来ケアカレッジの講師が出す例題を参考にすれば、過去問の復習にもなります。
FAQ3:この試験って難しい?
初任者研修は、あくまで「介護職として現場に従事するうえで、基本となる知識・技術を習得する」ための資格制度です。
そのため、介護福祉士や実務者研修のように実践的な知識・技術を問われることはありません。
これから介護現場に踏み出していく方が、現場で戸惑うことがないように、そして介護を必要とする高齢者に間違った接し方をしないように基礎的な知識の習得を目的としています。
だからこそ、初任者研修の難易度は、実践者研修の修了試験や介護福祉士の国家試験に比べてやさしめに設定されているのです。
なお、未来ケアカレッジでは、無料の再試験を実施しています。
再試験は万が一修了試験に落ちてしまっても、再度試験を受けられる仕組みです。
こうした仕組みを有効活用すれば、初任者研修を無理なく修了できるでしょう。ぜひご自身のペースで諦めずに資格取得に取り組んでいただければと思います。
ただし、未来ケアカレッジの再試験には一定の条件があります。気になる方は未来ケアカレッジの総合窓口までご相談ください。
まとめ
初任者研修(介護職員初任者研修)は、介護現場で必要な基礎的知識・技術を習得するための制度です。
初任者研修を取得した方は、介護に関する一定の知識・技術を習得した人と見なされます。
訪問系・通所系・入所系の介護施設で従事することが可能となるため、介護職のキャリアをスタートさせたい方に最適の資格といえるでしょう。
一方で、修了試験の問題は「しっかり復習すれば合格できるレベル」に調整されており、受講生を落とすためのものではないと断言できます。
とはいえ、初めて介護の資格を検討する際は「合格できるかな」「途中でつらくなったらどうしよう」といった不安を抱えてしまいますよね。
未来ケアカレッジでは、「教材・指導・再試験」の3本柱で受講生の皆さんの資格取得をサポートいたします。
少しでも不安のある方は、ぜひ資料請求や講座の詳細をチェックしてみてください。
未来ケアカレッジは、教材・指導・再試験の手厚いサポートを通して、介護職を志す方を合格までしっかりサポートいたします。